医療用ウィッグ

医療用ウィッグの定義

ヘアドネーションのイメージ

実は、医療用ウィッグの定義はありません。 どんなウィッグでも「医療用」として、販売をすることができるのです。
メーカーによって、医療用とファッション用を分けています。 つまり、医療用として売られているものをファッション目的で使用してもいいし、ファッション用を医療目的で利用してもいいという事なんですね。

マシンメイドとハンドメイド

ファッション用ウィッグはイメージチェンジやオシャレ目的で作られているので、価格を抑えるためにも主に機械植え(マシンメイド)で作られています。
一方、医療用ウィッグは脱毛をカバーするために作られているので、自然さや付け心地などの機能性を追求したものが多く、一本一本毛を手植え(ハンドメイド)で作成されたものが多いです。 また、ファッション用よりも軽いものが多く、伸縮性と通気性に優れたものが多いです。
マシンメイドの利点は何と言っても大量に同じものが作れるという点ですが、ハンドメイドならではの1つ1つを丁寧に作られた自然さを見てしまうと、違いを感じずにはいられません。

価格の違い

ファッション用ウィッグは機械で大量生産されていることが多く、数千円台で手に入れることが可能です。
一方で医療用ウィッグはハンドメイドという事もあり、価格も高くなってしまいます。 数万円から、高いものでは数十万円するものまで価格帯には大きな幅があります。
医療用だからと言って、保険適用になったり、医療費控除が受けられるわけではありません。 しかし、自治体によっては医療目的で購入する際に助成を受けることができるところもあります。 また、民間の保険会社が提供するがん保険などの中には、医療用ウィッグの購入時に一定金額を受け取ることのできるものもあります。 契約している保険会社に確認してみるといいでしょう。